小児科
小児科
小児科全般の診療を行います。
感染症(咳、鼻水、発熱、下痢、嘔吐など)やアレルギー性疾患(喘息、じんましん、花粉症など)をはじめ、発疹、腹痛、頭痛、便秘など様々なお子さんの疾患に対応させていただきます。
お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
ガイドラインに沿った標準的な治療を心がけるとともに、一人ひとりのお子さんとご家族に合わせた診察・治療に努めてまいります。
より高度な医療・入院が必要と思われるお子さんは、適切な医療機関にご紹介させていただきます。
子どもが熱を出すと心配になりますが、小さな子どもはまだ体温調整機能が発達途中ですので、小学校に入るくらいまではよく発熱したり、環境温度によっては低体温になったりすることがあります。
発熱は感染症からからだを守ろうとするからだの防御反応になりますので、解熱剤で熱を下げたところで病気自体がなくなるわけではありません。
熱の高さと病気の重症度は比例するものではありませんので、無理にお薬を飲ませるのではなく自然治癒で経過を観察することも重要です。
解熱薬はお子様が辛そうであれば内服(又は座薬)させてあげると楽になりますが、元気もあり水分がしっかり取れれば必ずしも必要ありません。
可能であれば37.5℃以上の発熱がある場合は、1日3回の熱型表を付けることをお勧めします。
嘔吐は、胃腸の食物を消化する能力がおちているため「食べたり飲んだりした物」を胃腸が拒絶して起こる反射です。
吐いたあとも、少しずつ水分をとって、あまり苦しそうでなければ、さほど心配はないですが、嘔吐後数十分してもぐったりの状態が続く、火がついたように激しく泣く、血便などが見られるときは腸重積症のおそれがあります。
腸が腸の中にどんどん入り込んでいってしまい、12時間以上経過すると腸が壊死して腹膜炎やショックを引き起こしたりすることもあります。
また、嘔吐のときは、脱水症状にも注意が必要です。
嘔吐直後は気持ちも悪いので数十分は休ませて、吐き気がおさまってきたら経口補水液などを少量ずつ頻回に飲ませてあげてください。
食事は、脂っこいものは避けて、食べられれば少量ずつ食べても問題ありません。
子どもの病気の中でも風邪の次に多いのが下痢ですが、下痢止めはお勧めできない場合もあります。
下痢の場合は、便の状態をよく観察しておいてください。少し柔らかい程度の下痢か、水のように流れるほどなのか、血液や粘液は混じっていないか、腐敗したような臭いはないか、白っぽくないかなどを確かめましょう。
血便、粘血便(粘液の混じった血便)、白色便、食物が全く消化されていない便などであれば、可能であれば写真を撮ってそれを医師に見せてください。また、機嫌はどうか、ぐったりしていないか、嘔吐はないかなどもよく観察しておいてください。
下痢が続くと、栄養が足りなくなってしまうのではないかと心配になりますが、まずは脱水にならないようにこまめに水分摂取することと、食べられれば通常の食事を少量ずつ食べることが重要です。
子どもが訴える痛みで多いのは腹痛です。
腹痛は比較的軽症の急性胃腸炎や便秘症から、重篤で緊急の対応が必要な病気(急性虫垂炎や腹膜炎、腸閉そくなど)まで、さまざまな原因で起こります。
2歳以下の乳幼児は、はっきりとした腹痛を訴えることができず、ただ機嫌が悪く泣いている場合もあります。
便秘は病状としては軽症ですが、子どもにとっては、激しい痛みを伴う場合があり、腹痛は病状の重症度と痛みの程度が一致しないことがありますので、嘔吐や下痢といった他の症状の経過観察が必要になります。
ほとんどの場合、発疹のみであれば緊急性はありません。
言葉だけでは伝わらないことも多く、可能であれば写真を撮っておくことをお勧めします。
新しく食べたものによる発疹や新しく始めた薬による発疹の場合は、それらの摂取を中止して当院を受診してください。
また発熱を伴う発疹は、風疹や麻疹などの空気感染性の疾患もあるため来院時には受付スタッフにお声かけください。
子どもの病気の中でも一番多いのが風邪です。
症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽度ののどの痛みや発熱などで、幼小児期は頻回にかかることも珍しくない場合もあります。
1週間以内に元気になることがほとんどですが、2週間以上持続する場合もあります。
咳は肺の痰を吐き出したり、空気の通り道を開通させるための生体防御反応であり、無理に止める必要がない場合もあります。
中には肺炎に進行する場合もありますので、熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが重要です。
目が赤いだけであれば緊急性は低いことが多いです。
目ヤニが多い場合は温タオルなどでやさしく取り除いてあげましょう。
発熱を伴う場合は他疾患の可能性もあるため当院を受診してください。
予防接種後に発熱したり、接種部位が腫れたり、接種部位が赤くなったりすることは珍しいことではありません。
関節を超える腫脹がある場合は、ぐったりするなど心配であれば当院に相談ください。